内部被ばくしている11元素

放射線被ばくケアセラピーで、体外へ排出する放射性元素を、「セシウム」と 「ヨウ素」の2種から、11種に増やしたところ、好転反応が強く出るようにな りました。まあ、当然ですよね。

一度、以下に整理してみました。ご参 照ください。
 

★放射線の内部被ばくによる健康被害

体内に入った放射性元素から放出される、α線またはβ線により細胞が傷つけれ たり、DNAが傷つけられたりします。 長い間体内に存在し、同じ箇所を継続的に攻撃されると、細胞の修復が間に合わ ず、そこからがんが発症する可能性が高まります。
α線はβ線に比べて、同じ吸収線量でも人体に20倍の影響を与えるとされていま す。
 

<福島原発事故によって放出された主要な内部被ばく 元素>

●プルトニウム(主な放射線の種類はα線)
□プルトニウム238(88年)-α→ウラン234(24.5万年 )  放出量:190億ベクレル
□プルトニウム239(2万4千年)-α→ウラン235(7億年 )  放出量:32億ベクレル
□プルトニウム240(6万5千年)-α→ウラン236(2300 万年)放出量:32億ベクレル
□プルトニウム241(13.2年)-β→アメリシウム241 (433年)放出量:1.2兆ベクレル
食品と一緒に口の中に入る場合には、そのまますぐ排泄されるので、あまり害は ない。 呼吸とともに入る場合には、4分の3は消化器系の壁に付き胃の方に行くので良い が、4分の1は肺に行く。 肺に行くと肺の奥の方に詰まって、そのまま出てず、α線により周辺の細胞をい ためる。 肺に付着したものが、リンパ節と、肺から酸素を運ぶ血液を通じ、骨と肝臓など に沈着する。 水に溶けない為、体外に排出されにくく、それゆえ毒性が強いと言われている。
生物学的半減期は、骨で50年。肝臓では20年。
骨がん、肝臓がん、白血病の要因に。

●キュリウム(放射線の種類はα線)
□キュリウム242(163日)-α→プルトニウム238(88年 )-α→ウラン234(24.5万年) 放出量:1000億ベ クレル
キュリウムは酸に溶ける為、消化管からも吸収され、人体のいたるところに蓄積 されるとされる。
生物学的半減期は、骨で50年。肝臓では20年。
骨がん、肝臓がん、白血病の要因に。
●ネプツニウム(主な放射線の種類はβ線)
□ネプツニウム239(2.4日)-β→プルトニウム239(2 万4千年) 放出量:76兆ベクレル
体内での動きはプルトニウムと似て、骨がんや肝臓がん、生殖腺がん、白血病な どの要因に。
半減期は短いがβ壊変して半減期2万4000年のプルトニウム239になる。
●アメリシウム(放射線の種類はα線)
□アメリシウム241(433年)-α→ネプツニウム237 (212万年) 放出量:不明
アメリシウムは消化管から吸収されることが示されているが、経口曝露後の全身 の分布については不明な点が多い。 しかしながら、消化管から吸収されたアメリシウムは、吸入暴露による吸収と同 様に体循環によって全身に分布すると推測される。 プルトニウムより最低でも1.3倍毒性が強いと言われている。
●ヨウ素(放射線の種類はヨウ素131がβ線、それ以外 はβ線とγ線)
□ヨウ素131(8日)-β→キセノン131m(11日)→安定   放出量:470兆ベクレル
□ヨウ素132(2h)-β→キセノン132(安定)       放出量:630兆ベクレル
□ヨウ素133(21h)-β→キセノン133(1600万年)     放出量:680兆ベクレル
□ヨウ素135(7h)-β→キセノン135(9h)-β→セシ ウム135(230万年) 放出量:16京ベクレル
ヨウ素は、人体が甲状腺ホルモンを合成する際に必要な物質であるので、放射性 物質のヨウ素が空気中に存在していると、人体はその区別がつかず、簡単に体内 に取り込んでしまう。 ヨウ素が体内に取り込まれると、ヨウ素は血液中から甲状腺に集まる。 放射性物質ヨウ素が甲状腺に蓄積されてしまうと、長い間甲状腺の細胞がβ線に より攻撃を受け、やがて甲状腺がんを発症する可能性が非常に高い。
ヨウ素131は、半減期が約8日と短期間である、そしてキセノン131mなどに変わ る。これも半減期が約11日なので20日ほどで影響が無くなる。
人体での蓄積場所は甲状腺で、生物学的半減期は80日。その他全身は12日。
●テルル(主な放射線の種類はβ線)
□テルル127m(109日)→ヨウ素127(安定)           放出量:1100兆ベクレル
□テルル129m(33日)→ヨウ素129(1600万年)          放出量:3300兆ベクレル
□テルル131m(30h)→ヨウ素131(8日)→キセノン131 (安定) 放出量:97兆ベクレル
□テルル132(3日)→ヨウ素132(2h)→キセノン132( 安定)  放出量:760兆ベクレル
体内に取り込まれた放射性テルルの半分は直接排出されるものの、25%は骨に移 行し大半は生涯そこに残留し、骨がん、白血病などの要因になる。 残りの25%は人体のその他のすべての器官や組織に分布するが約20日で半減する 。 テルルの放射性同位体の多くは、β壊変してヨウ素の放射性同位体となるので、 甲状腺に集まり甲状腺がんなどの要因にもなる。 中でもテルル129は、半減期が1600万年のヨウ素129に変化するので、非常に危険 な物質です。
●イットリウム(主な放射線の種類はβ線とγ線)
□イットリウム91(59日)→ジルコニウム91(安定)       放出量:3.4兆ベクレル
膵臓に蓄積され、糖尿病、膵臓癌の原因になると考えられている。
●ストロンチウム(主な放射線の種類はβ線。)
□ストロンチウム89(50日)-β→イットリウム89(安 定)   放出量:2000兆ベクレル
               -β→ルビジウム89 (15分)-β→ストロンチウム89(50日)
□ストロンチウム90(29年)→イットリウム90(64h)→ ジルコニウム90(安定) 放出量:140兆ベクレル
生体内の代謝系はカルシウムと放射性ストロンチウムを区別することができない 。 そのため、カルシウムを多く含む組織中に放射性ストロンチウムは蓄積されてい く。 この放射能によって血液の工場である骨髄がガン化し、白血病となるといわれて いる。
ストロンチウム90はβ壊変してイットリウム90になり、すい臓に蓄積され、糖尿 病、すい臓がんの要因になる。
●バリウム(主な放射線の種類はβ線。)
□バリウム140(13日)-β→ランタン140(40h)-β→ セレン140(安定) 放出量:3200兆ベクレル
化学的性質がカルシウムと似ているため、骨に沈着するが、ストロンチウムに比 べて吸収の割合は小さい。骨がん、白血病の要因に。
●アンチモン(主な放射線の種類はβ線。)
□アンチモン127(4日)→テルル127(109日)→ヨウ素 127(安定)    放出量:6400兆ベクレル
□アンチモン129(4.4h)→テルル129m(33日)→ヨウ素 129(1600万年) 放出量:160兆ベクレル
体内に取り込むと2割は排泄され、2割は骨、1割は肝臓、残りは全身の器官・ 組織に沈着し、骨がん、肝臓がん、白血病などの要因に。
●セシウム(主な放射線の種類は、セシウム134がβ線 とγ線。セシウム137がβ線。)
□セシウム134(2年)-β→バリウム134      放出量:1.8京ベクレル
□セシウム137(30年)-β→バリウム137     放出量:1.5京ベクレル
セシウムは、カリウムと性質が似ており、生体が間違えて取り込んでしまう。
カリウムは、筋肉などを動かす際に非常によく使われている元素であり、その中 でも動きが激しい、心臓に集まるとされる。
セシウムはを体内に取り込むと、胃腸で急速にほぼ100%吸収される。全身の筋 肉や生殖器に蓄積し、がんや遺伝子の突然変異を起こす要因となる。 筋肉量が少ない女性は、乳腺や子宮にも蓄積されやすく乳がんや子宮がんのリス クとなる。
健康被害は、賢臓癌や心血管系疾患、妊婦には奇形児などが挙げられる。
●ジルコニウム(主な放射線の種類はβ線。)
□ジルコニウム95(64日)→ニオブ95(25日)→モリブ デン95(安定)  放出量:17兆ベクレル
ジルコニウムの放射性同位体は主に骨に沈着し、骨がん、白血病などの要因とな る。

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